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そのイライラ、もしかして産後クライシス?原因や症状、乗り越え方のまとめ
妊娠・出産

ママパパレ!編集部

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そのイライラ、もしかして産後クライシス?原因や症状、乗り越え方のまとめ

赤ちゃんを産んでからというもの、なんだか夫に対して愛情を感じられなくなってきた。それ以上に嫌悪感や失望といった感情が沸々と湧き上がってきて夫にイライラしてしまう。そんな状況に陥っているママさんは意外と多くいらっしゃいます。

実はそれ、“産後クライシス”と呼ばれるものかもしれません。

今回は、産後クライシスって何?と疑問に感じている方に向けて、産後クライシスの原因や症状、乗り越え方などを詳しくまとめてみました。

産後クライシスってなんなの?

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産後クライシスとは、出産後に夫婦の仲が急激に悪化してしまうことを指します。

2012年にNHKの「あさイチ」という情報番組の中で、出産後のこのような変化を「産後クライシス」と名付けたのがきっかけで、注目されるようになりました。

どんな症状があるの?

症状としては、

  • 小さなことでもイライラしてしまう
  • 相手に対して冷たく接してしまう
  • 夫とのスキンシップを気持ち悪く感じてしまう
  • 夫に対してモヤモヤしたり、イライラしてしまう
  • 幸せそうな家庭を見て羨ましく感じる

など様々です。

産後クライシスに陥ってしまう原因は?

産後クライシスは、ママやパパのお互いへの愛情が減少することが原因で起こります。その中でも、特にママからパパへの愛情の減少が大きいとより陥りやすくなります。

Benesse®️ 次世代育成研究所が2011年に発表した調査によると、出産前には「配偶者といると、本当に愛していると実感する(妻)」と回答した割合が74.3%でしたが、出産後に大きく減少していき、生まれた子どもが2歳になる頃には34.0%にまで減少しています。

愛情の変化のグラフ

産後クライシスに陥らないようにするには、この愛情の減少を防ぐことが大切です。

愛情が減ってしまう原因には、出産によるホルモンバランスの変化なども含まれていますが、一般的にはパパの言動がトリガーとなっている場合がほとんどです。

どんなことがトリガーになるの?

育児・家事に不参加

限界ママ

出産は女性の心身に大きなダメージを与える行為です。産後はそのダメージが回復しないまま育児が始まります。赤ちゃんは寝返りを打っただけで窒息し、命を落としてしまうことがあるくらいか弱い存在です。そんな赤ちゃんに対してママは常に気を張っており、毎日休む暇もなく過ごしています。

そんなときに家事や育児に参加せず、パパだけ産前と変わらない生活を送っていると、ママは「なんで私だけこんなに大変なの?」と感じてしまい、不満が溜まってしまいます。

仕事ばかりを優先させる

はりきりパパ

「子どもも生まれたし、ママは今働けないからパパが頑張って働くぞ!」と意気込み、今まで以上に仕事に打ち込む人も多くいるようですが、場合によってはそれは逆効果になります。産後の一番大変なときにパパが残業で帰りが遅かったり、休日も出勤していたりすると、ママ1人で育児や家事をすることになってしまいます。

1人で育児をしている時間というのは、いわば「赤ちゃんの命を自分だけが背負っている状態」です。そんな時間が長く続けば続くほど、気を張る時間が長くなり、心身ともに疲弊してしまいます。

手伝うという姿勢

ギャン泣き赤ちゃん

夫婦2人の子どもなのに子育てに対して手伝うという認識は、責任感の無さや主体性のなさを感じてしまい、失望してしまうママも少なくありません。育児や家事に対して自分は積極的に参加していると考えているパパも、一度自分の言動を振り返ってみましょう。

  • ママがまとめたゴミ袋をゴミ捨て場に移動させるだけ
  • ママが用意したお風呂に子どもを入れる
  • 子どもを洗った後は、子どもをママにバトンパスして自分はゆっくりお風呂に入る
  • ママが用意した離乳食を食べさせるだけ
  • 赤ちゃんがうんちをしたら、「うんちしたよー」とママに教えてあげるだけ

など、パパは家事や育児をやっているつもりでも、ママからしたら不十分だと感じているいうこともよくあります。

自分の時間を優先する

ぐうたらパパ

働いて帰ってきた後は、ゆっくり休みたくなるパパの気持ちもわかります。しかし、ママは24時間休む暇もなく子育てに追われていることが多く、パパの予想以上に疲れていることがほとんど。そんな中で、パパだけ「仕事で疲れているから」とゆっくり過ごしていると、ママの中で「私だってゆっくり休みたいのに」という不満が溜まってしまいます。

子どもにばかりに注目する

溺愛するパパ

子どもが産まれるとどうしても子どもが中心となってしまい、夫婦間のコミュニケーションも子どもを挟んで行うことが多くなると思います。

例えば、仕事に行く前に子どもに対して「パパはお仕事に行ってくるからね〜」と言っているのにママには何もなし。パパがいない間に子どもを見ているのはママなのに、その存在を蔑ろにしてしまうと、夫婦間に少しずつ溝ができてしまいます。

いつまで続くの?

一般的には、子どもが生まれてから2〜3年ほど続くといわれています。

前述した通り、産後クライシスには、女性のホルモンバランスも影響してきますが、パパの育児への向き合い方も大きく影響します。そのため、パパが育児に協力的であればあるほど早く終息することがあります。

反対に、非協力的な態度を取り続けた場合、表面上は問題がないように見えていたとしても、子どもが成人して手が離れた後、離婚に至ってしまうケースもあるようです。

産後クライシスの乗り越え方

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そういう物だと割り切る

産後はホルモンバランスが崩れてしまうため、普段よりもイライラしやすくなったり、不安になってしまいます。そこに育児へのストレスや産後の体調不良が加わるわけですから、以前と同じようにはいきません。ですので、ママもパパも「これはホルモンのせい」と割り切って考えることで、少し心が軽くなるのではないでしょうか。

パパには申し訳ないですが、ホルモンバランスが落ち着くまで「ママのサンドバックになるつもりでいる」くらいのほうがいいかもしれません。

どう思っているか伝えて、きちんと受け止める

思っていることをきちんと声に出して相手に伝えることはとても大切です。ただ、やはり言いにくいことは“察してほしい”と思ってしまいますよね。ママは「私がこんなに大変なのになんでわかってくれないんだろう」、パパは「なんであんなにイライラしているんだろう」と思い、それをお互いに伝えないまま過ごしていると、いつの間にかピリピリとした空気が流れる原因になってしまいます。

まずは、言いやすいことから伝えるようにして、お互いに伝え合う習慣を作りましょう。その際には、お互いに冷静でいるように努力することが大切です。

誰かに赤ちゃんを一時的に預けて、自分だけの時間を作る

実家のご両親や親戚など、身近に赤ちゃんを預けられそうな人がいるならば、1日預けて息抜きしてみるのも良いでしょう。心配かもしれませんがこの際パパに赤ちゃんを預けてしまって、育児の大変さを身をもって感じてもらうのも良いかもしれませんね。

預けられそうな人が身近にいない場合は、託児施設などを利用するのもおすすめです。インターネットで検索してもいいですし、お住まいの市町村ホームページに施設が掲載されていることもありますので、そちらもぜひチェックしてみてください。

誰かに悩みを相談する

身近に相談できそうな人がいる場合は、夫婦の現状を話してみるのもおすすめです。たとえ解決しなかったとしても、自分たちの状態を知っている人がいるというのは、少し心強い気持ちになれるでしょう。

相談できそうな人がいないという方は、各都道府県に設置されている「女性健康支援センター」や「日本助産師会」などを頼るのもひとつの手です。プロに相談することで、解決の緒が掴めるかもしれません。

こちらをクリック>>>【 女性健康支援センター 】  【 日本助産師会 】

夫婦で一度話し合いの時間を設ける

普段は何をしているのか、どういうところが大変だと感じているのか、定期的に話し合う時間をとるようにしてみましょう。一度、夫婦で話し合ってみて、それでも何も変わらないようであれば、夫婦でカウンセリングに行ったり、両家のご両親を交えて話し合うことも大切です。

定期的にまとまった時間を取ることが難しい場合は、1日にお互い5分ずつ、自分の思っていることを話すようにするなど、ルール化してもいいかもしれません。

まとめ

今回は、産後クライシスについてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。

産後の夫婦間の問題は、時間が解決してくれるとは限りません。すでに産後クライシスに陥っている夫婦は改善できるように、出産前にこの記事にたどり着いた夫婦は陥ってしまわないようにしましょう。

子育てはママだけじゃなく夫婦でするものという価値観を築けるように、お互いがきちんと向き合って話し合うことが大切です。

この記事を読んだ方へ
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この記事は20228月時点の情報です。

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