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公園デビューは憂鬱なのか?【チラシ裏の育児回顧録 Vol.3】
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公園デビューは憂鬱なのか?【チラシ裏の育児回顧録 Vol.3】

みなさん、こんにちは。

突然ですが、『公園デビュー』という言葉はご存じでしょうか。 なんてことはない言葉なのにどこか緊張感を醸し出す言葉、それが「公園デビュー」です。

近所の小さな公園、大型遊具のある総合公園、頭の中で思い浮かべる公園は人それぞれだと思いますが、子どもの頃の公園といえば、ただの遊びの場だったはずです。

でもそれが親になったとたん、その馴染みのある「公園」が少し違って見えませんか。 今回のチラシ裏の育児回顧録は、我が子の公園デビューについて、また公園で遊ぶことについて考えていきたいと思います。

「初めて行った日」に過ぎない?公園デビュー

子どもが成長してくると、子どもにも親にも新しい人間関係が生まれます。

かつては最初に立ち向かうべきミッションが「公園デビュー」だといわれていました。

今はどうなんでしょう?

そもそも公園デビューって何ぞやというところですね。

Wikipediaには、

“幼児が1歳を過ぎてヨチヨチ歩きを始めた頃に、母親が近所の公園(砂場や滑り台、ブランコなどがある空間・いわゆる児童公園)に子供を連れ出して、そこに集まってくる他の母子連れの仲間入りを果たすこと”

とあります。

『連れ出して、仲間入りを果たすこと』ですって……何か怖いいいいいいい😱

でも経験者として早々に結論を言ってしまいますけど、公園デビューなんて「ただ公園に初めて行った日」ですよ。

みなさんが公園デビューに対してネガティブイメージを抱いているとしたら、『ボスママ』『ママカースト』などの言葉をマスコミが取り上げたことによる影響が大きいような気がします。そもそも短時間しか滞在しない公園でそんなことしている暇はないような……。

そういう牢名主みたいな人が存在するとしたら、公園ではなくて幼稚園や保育園など、就園以降のコミュニティにいるんじゃないですかね。(←結局どこかにいるにはいる)

よって、公園デビュー自体は恐るるに足りないことです。

なぜ親は公園に駆り立てられるのか

子供がまだ歩かないうちは、公園で遊ぶというより、ベビーカーなどに乗せてお散歩に行くという感じですよね。 私はそういう時期から何となく近所の公園をいくつかチェックしていました。

「この公園はグループが多いな」

「時間帯によってここは小学生が多いな」

「ここはボール遊び禁止なのか」

などなど、来たるべき公園デビューを漠然と意識していたのでしょう。いつかはここに連れていかなければならないのか、と公園を見るとちょっとドキドキしていたのを覚えています。

ところで、なぜ公園に連れていかなければならないというような義務感を持ってしまうのでしょうか?

そこには多かれ少なかれ、幼児期に外遊びをすることで得られる効果への期待があるからだと思います。

一般的に以下のようなことが外遊びのメリットといわれているようです。

  • 基礎体力が養われる
  • 積極性が育つ
  • 子どもの感性発達を促す
  • 社会性が身につく
  • 子どもの同世代の友達をつくる
  • 健康維持に効果がある

そんなに大きなテーマを背負っていたとは……。

当時の私は「公園で遊んだ日はよく寝てくれるしよく食べてくれるので、面倒だけど今日も公園に行くか……」という感じだったので、細かく分析をしたことはなかったですが、振り返ってみるとこういうことも期待として頭の片隅に浮かんでいたのかなと思います。

またそれと同時に、「母親同士のコミュニティに参加したい、ママ友をつくりたい」という理由も存在するのかもしれません。

なぜ子どもは公園に駆り立てられるのか

それでは、子ども自身はどうなのでしょうか。子どもは友達と遊びたくて公園に行きたがるのでしょうか?

答えは、ノーです。(←あくまで私見です)

ちなみに先日次男(18歳)に「小さい頃、何で公園に毎日行きたかったのか」と聞いてみたのですが、『そこに公園があったから』とどこかの登山家みたいなことを言っていました。

小さな子が公園に行きたがるのは、単純に遊びたいからです。

他の子とブランコ、シーソー、砂場で遊んでいるようでも、実は目の前の「もの」に興味があるだけだと思うんです。

他の子の作った砂場の山を壊すのも、遊具で喧嘩になるのも、目の前の「おもちゃ」で遊びたいから。

喧嘩になると、見ている親としては「お友達との関係がっ!」とハラハラするのですが、当人同士は友達という概念がないので、関係が壊れるも何もないんですよね。

ただし、子ども同士がトラブルになってしまった時は、我が子に口頭で注意しつつ、相手の親子に「うちの子がごめんなさい」といった具合に一言声掛けすることが大切です。 子どもはよくわからないながらも、大人のそういうところを結構見て覚えているんですよ。

不安を解消するには立ち戻れ

ここで少し話を戻しまして、お母さんが我が子に公園デビューさせることにちょっとドキドキしてしまうのはなぜなのでしょうか?

例えばこんな思いがあることに気がつくかもしれません。

  • 未知の世界だから不安
  • うちの子が迷惑かけないか、逆にいじわるされないか
  • ママ友ってどこまでのお付き合いをすべきなの
  • 噂に聞くボスママみたいな人がいたらどうしよう

子どもの心配というより、どちらかというとママ同士の世界に対する不安が大きいのだと……。

そんなときは、公園に行く最初の目的を思い出すことです。 公園に行きたいと思ったきっかけは何だったか?

「子どもが外遊びをしたがるようになったから」

「子どもに社交性を身につけたい」

「外遊びをして元気な子にしたい」

だったはずです。

そうです、あくまでも公園で遊ぶことのメインは子どもにあり、その延長線上にママ同士の付き合いがあるのです。

メインはママ友を作るためではないのですから、「子どもと楽しい時間をつくるために行く場所」という思考に切り替えてみてはどうでしょうか。

自分にとっては初めての公園だとしても、他の人たちは既にそこでの人間関係ができあがっているのですから、ついつい仲の良い人同士で話が盛り上がるのは当然のこと。

周りの仲の良さそうな雰囲気の中にいると居心地の悪さを感じたりするでしょうが、焦る必要はまったくないんですよね。転校生がいきなり他の付き合いの長い人たちと和気あいあいとするのはなかなか難しいことですから。

でも、基本的な挨拶をするとか、「一緒に遊ばせてくださいね」ぐらいなら言えるはず。

最初は子どもを介して挨拶したり、軽くコミュニケーションをとってみたりでいいと思うんですよね。

公園で遊ぶときの心得

どんな人でも初対面の人と接する時にはドキドキするものです。 ましてや、行動がまだ未知数の宇宙人状態の我が子を連れて初めての場所に行くんですから当然です。

無理やりにでもコミュニケーションをとらなければならないということはないですが、とりあえず最低限これぐらいしておけばいいのではというものをまとめてみました。

  1. 自分から挨拶する
  2. 一つの公園にしぼらない
  3. 「子どもと」公園を楽しむ
  4. 友達づくりを焦らない

では、具体的にはそれぞれどういうことなのか見ていきます。

①自分から挨拶する

目的は子どもと楽しく遊ぶためといえども、ご縁があってその場をご一緒したのであれば、親子ともに気持ちよく過ごしたいものです。

ただ、話しかけても思ったような反応がなかったりなんて結構あります。 でも、そんなこと別に気にしなくていいんです。 自分から気持ちのよい挨拶ができただけでヨシ!

結構あがり症だった私は、最初のころは「新入社員の気持ち」で公園に行っていましたよ。 「挨拶は、明るく・元気よく・先手必勝で」ってやつです。

今思えば意気込みがすごい。

②一つの公園に絞らない

毎日同じ公園に行っていると、確かに近所のママさんと知り合うきっかけにはなるのですが、「親子で仲良くしなくては」と構えてしまうこともあります。

そんな時は、お母さんのその日の気分で遊びに行く公園を変えるといいかもしれません。 新しい発見がありますし、気分転換にもなります。

馴染みのある所だろうと初めての公園だろうと、子どもはどこでも遊びますしね。

③子どもと公園を楽しむ

公園に行くようになって間もないときは、特にしっかり子どもに付き添って遊んであげたほうがいいです。

公園にある全ての遊具は、大人にとっては見慣れたものでも、子どもにはまさに未知との遭遇。 けがを防ぐ意味でも、遊び方を教えてあげる意味でも、子どもに付き添いながら遊びたいものです。

あと、個人的な意見ですけど、いい大人が違和感なく遊具で遊べるのなんてこの時期だけ。

いまだに私は散歩中に公園を見ると「ブランコで立ちこぎがしたい」という謎の衝動にかられますが、近所で噂になることを恐れて自重しています。

大人になってブランコ、シーソー、鉄棒、砂場遊びなど、皆さんも少なくとも10年以上はしていないのでは?

この際子どもにかこつけて自分も「外遊び」を思い切り楽しむのです!

④友達づくりを焦らない

ついついママ友づくりや知り合いを増やしたいという思考に陥りやすいですが、そこだけに注力していると気持ちが疲れてしまいます。

学生時代の友人とも仕事仲間とも違うのがママ友の世界。 価値観、経験、生活、職業、全て違う人たちがいきなり入社せざるを得ないのが「ママ友会社」です。

でも公園における「ママ友会社」のよいところは、「合わなければ行かなきゃいい」というところ。 なんだかしっくりこないなと思ったらささっと次の「ママ友会社」に転職しましょう。

自分なりの「NG」の心得

公園におけるルールはそれぞれあると思うのですが、自分の中のルールも自然とできてくると思います。

以下に挙げていることは、経験の中で得た「これだけはやらないぞ」と決めていたmyルールです。

あくまでも私見ですが参考までにご紹介します。

①よそのお母さんに任せきりにしない

公園の中で遊ぶママさんを見てみると、

  • 子供に付き添うタイプ
  • おしゃべりに花を咲かせるタイプ

に大きく分かれます。

子どもに付き添うタイプの場合、単純に子どもがお母さんと離れて遊べないからとか、まだ慣れていないので付き添っている、近くで見守っているなどの理由があってのこと。

おしゃべりに花を咲かせるタイプは、おしゃべりに夢中になるあまり、我が子はよそのお母さん任せ……という状況になりがちです。

我が家は長男が外でも「お母さんと一緒」タイプだったので(Vol.1参照)、必然的に「任される側」の役回りになっていたのですが、これ本当に、本当に本当に本当に嫌だった……。

なぜかというと、何となくその場の安全管理を全権委ねられた状態になるんです。 我が子だけでも手一杯の時があるのに、よその子の相手もしないといけない、そしてその場の子どもたちの安全を確保しないといけないというのはなかなか大変なんですよ。 その子のお母さんが離れたところでおしゃべりに夢中になっていたりすると、結構モヤモヤしましたね。

おしゃべりしつつも、誰かに任せきりにせず子どもたちをみんなで見守ってあげられるのがベストですよね。

②悪口大会になってきたらその場を去れ

共通の知り合いの噂話や悪口大会になってきたら参加しないことですね。 あれほど何も生み出さない不毛な時間はないです。

とはいえ、あからさまに不快な顔もできないでしょうから、そんなときは子どもに呼ばれたフリでもして離れるのが得策です。 そんなことで盛り上がるような人と親しくなっちゃうと、後々巻き込まれて面倒なことになるかもしれません……。

億劫なときはパパの登場

お母さん自身が「今日は公園行くの億劫だな」という時もありますよね。 そんな時はパパの出番です!

もちろんパパママと一緒に行くのもよいですが、ぜひそこはパパと子どもだけで行ってもらってください。

男性がママ群団の中に入ると警戒されるのではと思うかもしれませんが、全然大丈夫!むしろ逆です。 男性のほうが公園に対して何の憂いも警戒心も持っていないからか、淡々と、そして自然にその場に溶け込むものなんです。

「子どものおもりをするためだけに私はここにいます」という、単純で純粋なスタンスでその場にいるパパさんの姿を見て、「ああ、これが基本だよね。そしてラクそうでいいな」という好感しか持たなかったですね。

私も休日は夫に公園へ行ってもらっていましたが、夫は(いい意味で)何も考えていなかったからか「今日は○○さんちの●●君と遊んだよ」とか「何丁目の●●さんが」というように私の知らないところで人脈を広げていっていたので、やはり自然体が一番なのかもしれません。

ちょっと今日は億劫だなという時などは、パパ、もしくはじいじ、ばあばにお任せして、公園で遊ぶというミッションをクリアすればよいと思います。

まとめ:期間限定の間にすることとは

公園での遊び・出会いはあくまでも集団生活に入る前の予行演習みたいなものです。 だから「公園で何かを学ぶ」ではなくて、これから迎えるべく集団生活のちょっとした体験、とっかかりぐらいに考えてもいいと思います。

私の場合、公園で子どもの社会性が身についたと感じたことはなかったけれども、これから始まるママ同士の付き合い方の体験期間にはなっていたと思います。

公園で出会う親子は、極端にいうと期間限定の知り合いです。 もちろんご近所同士ならば園や小学校も一緒ということもありますので、付き合いが続く可能性はあります。 でも実際に付き添って遊ばないといけないのはおおよそ子どもが小学校に入る前までのことで、結構短いんです。 どうせならその短い期間は心地よいものであってほしいなと思います。

そして、親子ともに本格的にコミュニティが広がっていくのは入園以降です。 そのコミュニティの広がりに不安を抱えている方に一つだけ突破口を。

それは、「こういう感じ嫌だなあ」と思うことがあったら、せめて自分はそれをする側にならないことです。

残念ながら、皆さんのイメージにある「ボスママ」のようなタイプの人は、多かれ少なかれどこにでもいるんです。

そんな人達にモノ申して考えを改めてもらうことは、正直難しい。

でも、自分の周りだけでも快適空間にすることは、心がけ次第で可能です。 そうこうするうちに、いつのまにか気の合う人が周りに集まってくるものです。そんな中でこそ心の許せる「ママ友」と呼ばれる仲間に出会えるような気がします。

さて、夏が終わり、外でも過ごしやすい季節がやってきました。 どうか気負わず、気軽に公園にでも出かけてみてください。

みなさんの「期間限定」の貴重な親子時間が楽しいものとなりますように!

この記事は20229月時点の情報です。

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